保育園看護師の悩み
子どもたちの健康を管理するのが保育園看護師の仕事ですが、病院のように看護師がたくさんいるわけではないため、悩みを共有できず抱え込んでしまう傾向があります。ここでは保育園看護師が抱えている悩みとしてよく挙げられる「業務内容」「人間関係」「給与」の3つをピックアップし、それぞれ何に悩んでいるのかをまとめています。業務内容に悩んでいる人の多くは、医療処置が少なく看護師としてのスキルが発揮できないことに物足りなさを、人間関係に悩んでいる人の多くは人数が少ないからこそ感じる孤独を悩みとして挙げています。
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子どもたちの健康を管理するのが仕事
病院とは違い、重篤な状態の人はいません。生死に立ち会う機会もほとんどなく、医療処置を行ったとしてもそれは病気やケガの一次対応などです。保育園看護師は子どもたちの健康管理が中心で保育業務に携わる機会はそれほどありませんが、手が空いている時や保育士に余裕がない時などは保育業務を補助することもあります。具体的な業務内容が分かるようにタイムスケジュールを確認しましょう。出勤・退勤時間は保育園によって多少の違いはありますが、一般的な勤務時間である8時~17時のタイムスケジュールを一例として紹介します。
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保育園看護師によくある悩み~業務内容~
保育園では病気やケガの治療は応急処置などの一次対応までです。点滴や採血などの医療処置はほとんどなく急変対応もないため、注射に苦手意識を持っている人は働きやすいでしょう。ですが、看護スキルは日常的に磨いておかなければ腕が衰えてしまうだけなので、ブランクを心配に思っている人もいます。また、子どもの健康管理以外に看護師でなくてもできる仕事も多いため、専門性を必要としない業務に不満を持つ人は保育園看護師としてやっていくのは厳しいでしょう。
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保育園看護師によくある悩み~人間関係~
保育園内における看護師の数はそれほど多くありません。保育士が大勢いるのに看護師は1人だけ、というのも珍しくないのです。女性の多い職場ではどうしてもグループ化してしまう傾向がありますが、職種によって線引きされることも少なくありません。そうなると人数の少ない看護師はどうしても不利になってしまいます。人間関係に軋轢が生じて業務に支障をきたしてしまうこともあります。また、保護者によって考え方や集団生活への理解は異なるため、一律に扱ってしまうとトラブルに発展してしまうこともあるのです。
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保育園看護師によくある悩み~給与~
看護師は基本給に夜勤手当や深夜手当、残業手当が付くため他の職種よりも給与が高い傾向があります。しかし、保育園看護師は日勤のみで夜勤がなく、残業もほとんどないためそういった手当は付きません、基本給がベースとなるため、病院勤務の看護師よりも給与は低めです。大体10~15万円ほど低くなってしまうため、病院から保育園に転職してきた人の多くは驚き、不満に思っています。ですが、運営母体によって給与体制は異なります。例えば公立の保育園は公務員扱いされるので待遇や給与は優遇されています。