人間関係の悩みを解決する糸口は「コミュニケーション」
人間関係に悩んでいる保育園看護師は少なくありません。人間関係を円滑にするためにはコミュニケーションを取ることが大切なので、臆せず積極的に声をかけるようにしましょう。
保育士との関係を良好にするには
「看護師だから」「保育士だから」と職種で線引きをするのではなく、1日の流れを把握したうえで優先順位を考えることが大切です。各クラスにはそれぞれ決まった保育士が担任として配属されていますが、子どもはこちらが思っている通りには動きません。食事の時間なのにぐずって食べない子どももいます。保育士はそういった子どもにかかりっきりになってしまうため、人手はいくらあっても足りません。「看護業務ではないから」と線を引くのではなく、やるべきことがスムーズにできるように声をかけて協力する姿勢を示すようにしましょう。保育士がぐずっている子どもをあやしているのなら看護師が他の子どもたちの食事をお世話したり、保育士の仕事ができるようにぐずっている子どもを引き受けるなどして積極的に協力するようにすると、周囲との摩擦も少なくなります。そうすると、保育士の方でも看護業務についても少しずつ理解を示してくれるようになるので、お互いに分かり合うことができ職場で孤立するようなこともありません。
人間関係の構築にはそうした日々のコミュニケーションの積み重ねが大切なのです。
保護者との関係を良好にするには
まずは相手の話を最後までよく聞いて、内容を真摯に受け止めることです。それから、相手が本当にいいたいポイントを見極め、誠意を持って対応することが大切です。その際、看護師として培った傾聴の姿勢が役に立つことでしょう。
子どもが体調を崩したことを保護者に連絡する時は、保育士と連携しながら保護者の状況に配慮したフレキシブルな対応をしなければなりません。最優先すべきは子どもの体調ですが、すべての家庭が突然のお迎え要請にすぐに対応できるとは限らないからです。日頃から登園やお迎えの時に保護者とコミュニケーションを取って関係を築いておくと家庭の内情が見えてくるので、対応もしやすくなります。
声をかける時は声のトーンや表情も意識しましょう。口角だけではなく目元も意識した笑顔やTPOを考えた声のトーンなど、些細なことですが、意識するのとしないのとでは与える印象が大きく異なります。
コミュニケーションスキルを学ぶ研修もある
人間関係を良好にするには積極的に声をかけてコミュニケーションを取ることが大切ですが、人付き合いに苦手意識がある人は難しいかもしれません。そのような人を対象としたコミュニケーション研修もあります。病院に勤務している看護師向けの内容となっていますが、保育園看護師にも役立つ研修なのでぜひ参加してみてください。
- 看護師向けコミュニケーション研修
- 自分と相手、対人関係を意識したコミュニケーションの取り方を学べる研修です。
